日本人での疫学的な調査を踏まえて、国立がん研究センターがん予防・検診センターでは、日本人のためのがん予防法を提唱しています。それは次の6項目からなります。
- たばこは吸わない
- 食事はかたよらず、バランスよく
- 運動不足にならないように
- 飲酒は適度に
- 太りすぎない、やせすぎない
- 肝炎ウィルスに感染しているかを知り、感染している場合は治療する
となります。
1~5番目までは生活習慣に関する部分です。6番目は生活習慣とは関係ないのですが、肝臓がん予防の大きなポイントです。
日本人の肝臓がんの原因としてはC型肝炎ウィルスの関与が大きく、C型肝炎に感染している人が肝臓がんになるリスクは、感染していない人の36倍と言われていますので、肝炎ウィルスに感染しているかどうかは非常に大きなポイントになり、感染している場合は治療が提唱されるのです。
また、1~5番目までの健康習慣とがんの関係を見ていくと、その該当数が増えるほどがん罹患リスクが減っていくことを示したデータがあります。男女ともに、該当数が0~1個の方と比べて、5つそろっている方はがん罹患リスクが40%以上減少します。また、60歳を超えても同様の効果が見られているので、生活習慣の改善はいつから始めても遅いと言う事はないのです。
国立がん研究センターのホームページには、40歳~69歳の方に対する「がんリスクチェック」というものがあります。簡単な項目に入力していくと、今後の10年間でがんになるリスクをチェックすることができると言うものです。是非お試しください。
【がんリスクチェック】http://epi.ncc.go.jp/riskcheck/index.html