大腸がんは増加している

国立がん研究センターの予測によれば、2015年の日本で一番罹患数が多いがんは大腸がんとなっています。2014年の予測では胃がんが一番多いとされていましたので、大腸がんが大いに増加していることが分ります。2015年の罹患数は、予測では135,800人となっており、過去40年間で5~6倍の増加となっています。

大腸がんが増えている理由は、高齢者が増えていることや食事の欧米化、内視鏡検査の普及などが挙げられます。

部位として多いのはS状結腸と直腸で、この部分で大腸がんの約7割が発生してます。

大腸がんの自覚症状は早期がんではほとんどありません。

進行した時の症状は、血便、便通異状、腹痛の3つが典型的です。

出血に関しては通常、大量に出血する事は無く、便に付くとか便の最後に濁った赤黒い地がどろっと出るなどのケースが多いようです。痔と間違いやすいのですが、痔の出血は明るい赤なので、同じ出血でも異なります。

便通異常は、便が細くなったり、便秘と下痢を繰り返すなどが特徴的なパターンです。さらに進むと腸閉塞による腹痛や嘔吐などが見られます。

大腸がんは早期発見すれば怖いがんではありません。しかし進行して発見されれば相応のリスクが伴います。冒頭でも申し上げました通り、日本で大変に増加しているがんです。自覚症状があればもちろんの事、無い場合でも定期的な大腸がん検診などを受けることが肝要ではないでしょうか。