一握りのナッツを毎日食べる人は、食べない人よりも全死亡率が20%低下することが、大規模な疫学的研究で明らかになり「New England Journal of Medicine」誌で発表されました。
この研究は食事や生活要因などの健康転帰に関する様々なデータを収集している2つの観察研究(看護師健康調査と男性医療従事者追跡調査)のデータを活用して行なわれました。
参加者は一人分(約28グラム)のナッツをどのくらいの頻度で摂取したかを答えた。30年にわたり追跡し、喫煙や運動習慣など死亡率に関与する可能性のある要因を除外する最新の分析手法が用いられました。
この結果、死亡率はナッツを食べない人に比較して、食べる頻度が週1回の人は11%、週に2~4回の人は13%、週に5~6回の人は15%、週に7回以上の人は20%低下したことが明らかになりました。
疾病別に見ると、心臓病の死亡が29%低下し、がんによる死亡リスクも11%減少したと言われています。
更にナッツを食べる習慣のある人は、ない人より細身であると言うことも報告されています。
ナッツというと一般的には木の実の事ですが、ピーナッツでも死亡率低下は同程度あるそうです。
海外での研究成果なので、そのまま我々に当てはまるかどうかはわかりませんが、一考に価する結果ではないでしょうか。