オプジーボ(ニボルマブ)が腎がんへの適応承認へ

昨今何かと話題のオプジーボ(ニボルマブ)ですが、この度、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会は8月5日、腎臓がんの一部に使うことを承認することを了承しました。約1カ月で正式に承認され、保険適用が認められる見通しとなりました。

臨床試験段階では、前治療歴のある進行転移性腎臓がん患者に対する標準的な二次治療と考えられてきたエベロリムス(アフィニトール)と比較され、有意な差があると認められていました。

適応は手術不能か転移性の腎細胞がんとされ、患者は国内で年4500人と推定されています。

腎がんの患者さんにとっては朗報に違いないですが、重篤な副作用なども報告されています。使用には十分な注意が必要となります。

また用法・用量に関しては先に認可されている肺がんと同様であり、薬剤代が非常に高額となります。

オプジーボに関しては昨年の12月の肺がんの一部についての使用承認に続いての認可となりますが、悪性リンパ腫の一部と頭頸部がんについても承認申請が出されているので、認可が待たれるところです。