日本の肝臓がんの特徴

肝臓は体の右上腹部にあり、肋骨に守られるように囲まれている臓器です。人の臓器としては一番大きなもので、体重の1/50ほどの重さがあると言われています。また、肝臓は自己再生能力が高く、健康な肝臓なら75~80%を切り取っても約4ヶ月で元の大きさと機能を回復すると言われています。(ちなみにですが胃は再生できません。)

但し、肝機能が悪くなっている場合は再生が難しくなりますので、切除ができない事が多くあります。

日本の肝臓がんの多くが、慢性肝炎→肝硬変から発祥しています。肝炎ウィルスに感染すると、10~30年かけて、慢性肝炎→肝硬変→肝臓がんへと進行していきます。これが日本の肝臓がんの特徴ですので、慢性肝炎、肝硬変と診断された人は、きちんと治療を受けて肝臓がんを防ぐことが大事です。治療後は、肝機能の回復を図りながら、定期的に検診を受けることが重要となります。

逆に言えば、肝硬変が無いのにも関わらず肝臓がんだと診断された場合は、がんの原発が他にある事を疑って、しっかりと全身の検査をすることが肝要だと言えます。

がんと糖尿病の関係その1