ダヴィンチによる腎部分切除術が保険適用に

ダヴィンチサージカルシステムを用いたロボット支援による腹腔鏡下腎部分切除術が今年(2016年)4月より保険適用となりました。ロボット支援手術に対する保険適用は2012年の前立腺全摘除術に次ぎ2例目となります。

ダヴィンチサージカルシステムなどを用いたロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術は今までは「先進医療B]として実施されていましたが、根治性(がんの断端陽性率)と腎機能温存(阻血時間25分以内)の達成率に関して、従来の腹腔鏡下手術と比較して優位に良好な結果を得ることができたために保険適用として承認されました。

また、本手術は腫瘍抑制の点でも開腹手術や従来の腹腔鏡下手術と比べて遜色がないとされます。更に従来の腹腔鏡下手術に比べてもより低侵襲ですし、操作性も非常に高いので手術が大変にやり易くなり、結果として手術の精度が高くなるので合併症のリスクも低減されます。それ故に患者さんの予後の改善やQOL(生活の質)の向上も期待できると見られています。