子宮頸がんの標準治療

子宮頸がんの標準治療は、がんの進行期や組織型によって異なります。

0期~Ⅰa1期なら局所療法が可能です。膣から器具を入れて子宮頚部の一部を切除する「円錐切除術」と言う手術を行います。但し妊娠をしなくてもいい場合や円錐切除術での完治が難しい場合は、単純子宮全摘手術が適用される場合もあります。

Ⅰa2期では、子宮の周りの組織をやや広めに切除する準広範子宮全摘手術を行い、転移の可能性に備えて骨盤リンパ節の郭清を行うこともあります。

Ⅰb期~Ⅱ期では、広範子宮全摘手術で子宮と膣の一部、卵巣、卵管の摘出及び骨盤リンパ節の郭清も行います。放射線療法や化学療法が追加されることもあります。

Ⅲ期以降では、放射線療法が治療の中心となります。遠隔転移の可能性も考慮して同時に化学療法も行われます。

子宮頸がんは初期の段階では自覚症状がほとんどないか、あっても軽いものであり見過ごしてしまうことがほとんどです。しかしながら上記のような治療を考慮するならば、早期発見することはとても大切になります。そして早期発見のためには定期的に検診を受けることが大切なこととなります。